【GSX1100S 刀】
唯一無二の独創的なデザインと攻撃的なドライビングスタイルで多くのライダーを魅了し続けるSUZUKIの名車、カタナ。
30年以上も前にこのデザイン生み出したジウジアーロとそれを世に送り出したSUZUKIの最高傑作と言っても決して過言ではありません。

中型免許でも運転可能なミドルクラスの発売や、今では殆どお目に掛かれないリトラクタブルヘッドライト採用の3型カタナ等
多くのラインナップが存在し、2000年の春に1100台限定で販売されたファイナルエディションでその幕を閉じる事になりますが、
その後も有名ショップさんから油冷エンジンベースのカタナがリリースされる等、今でも現役バリバリの人気車種です。

今回のご依頼車両。
以前本に掲載された時の絵図らを拝借しました。
この時点でオーナーさん自らの手によって、カスタムペイントが施されています。
自家塗装の経年劣化は否めませんが、中々凝ったデザインのペイントワークが施されている現状。
今回のオーダーはシンプルながらカスタム感の有るペイントをこの車両のシンボルカラーであるパープルで再構築する事です。
当方では自家塗装された塗膜の上に仕事を重ねる事は致しませんので、まずはその部分を削り除いていきます。
赤やシルバーに見える塗装は純正塗膜、黒い部分は素地です。
スチール製のガソリンタンクはサンドブラストを使い、塗膜および、所々に発生した錆びも除去します。
タンクサイドの軽度なダメージを修正中。
一通りの処理が済んだら、下地塗装へ。
各下処理を確認しながら、下地研磨中。
その後、本塗り→乾燥→磨きと滞り無く仕事を重ねて行きます。
そして、完成!
キャンディーパープル/パープルメタリック/純正色シルバー/純正ロゴデカール/グラデーションペイントの内容です。
シルバーカラーはサイドカバーをお預かりして純正色に調色してあります。
普段キャンディーカラーは、上手く写真に収める事ができないのですが、この画像はなかなか良い線いってます(満足)
後日組み上がった姿を見せて頂きました。

乗って良し、眺めて良し、やっぱりKATANAはカッコ良い!!
腰痛持ちには厳しそうなポジションですが、お洒落は我慢って事でしょう。

ペイントの仕上がりもオーナーさんに喜んで頂けて、僕も嬉しい限りです。